トンネルコンポスト方式
特 徴
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リサイクル
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01
燃やせるごみ(混合ごみ)がリサイクルできます。
生ごみやプラスチック・紙などが混在しているごみは、臭いや水分の関係上リサイクルが難しいとされてきました。トンネルコンポスト方式はこれらの混合ごみを発酵・乾燥させることにより、リサイクルが可能な状態にすることができます。排出者の手間を省き、かつ再資源化を図ることができます。また、使用済紙おむつのリサイクルにも 適しています。
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02
微生物を利用した合理的なリサイクルです。
バイオトンネルと呼ばれるコンクリートの密閉発酵槽では、発酵作用が最も活発になる好気的な環境をシステムが自動制御(温度・圧力・空気量等)し、効率的・確実な発酵による処理が行われます。また微生物が発酵する際の熱と通気を利用して乾燥処理を行います。
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03
MBT(Mechanical Biological Treatment)
欧州で開発されたごみ処理方法で、破砕機や選別機のような機械(mechanical)と微生物による発酵(biological)をうまく使って処理(treatment)します。これから日本でも発展することが予想されている注目の処理方法です。
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04
固形燃料は石炭の代わりになります。
固形燃料原料はエビス紙料株式会社および株式会社パブリックで混合・成形が行われ、固形燃料になります。固形燃料は有価物として取引され、製紙工場などで石炭の代わりとして使用されます。
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環 境
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05
バイオフィルターで臭気を脱臭します。
施設からの臭気を含んだ排気は全てバイオフィルター(生物脱臭槽)を通過させます。バイオトンネルから発生する発酵に伴う臭気、工場屋内の作業に伴う臭気をバイオフィルターで常時吸引、脱臭します。これによりバイオトンネル内、工場屋内は常に負圧に保たれ、臭気が外に漏れ出ることを防ぎます。
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06
排水を出しません。
場内の汚れた水はバイオトンネル内で発酵用として消費されます。 したがって、工場から排水は発生しません。
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07
二酸化炭素の排出を抑制します。
トンネルコンポスト方式は、発酵熱の利用や化石燃料の使用を抑制するので、二酸化炭素の排出量を削減することができます。
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08
煙やダイオキシン類が発生しません。
焼却方式とは異なるので、煙が発生したり、ダイオキシン類の発生の恐れもありません。
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運 用
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09
低コストです。
複雑な設備等を要しないため、他のごみ処理方式に比べてイニシャルコストが安価です。また、運転に必要な人員も少なく、ランニングコストも抑えることができます。
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10
事故対応に優れています。
トンネルコンポスト方式は駆動部が少ないことも特徴です。バイオトンネル内は撹拌を行わないので、切り替えしの装置はありません。また、ファンやモーターについては予備品を在庫することにより素早い事故対応が可能です。これは自治体の一般廃棄物の受入を止めないために重要な要素です。
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